イギリス留学のeSIMはどうした?高校生がスマホを使って困ったこと

イギリス留学

高校生が一人でイギリスへ短期留学するとき、スマートフォンの通信はどう準備すればよいのでしょうか。

「日本で使っているスマホをそのまま使える?」「eSIMは日本で設定しておく?」「9日間なら何GB必要?」「現地で通信できなくなったらどうする?」など、初めての海外留学では気になることが多いと思います。

わが家では2026年8月、当時17歳だった高校3年生の息子が、一人でロンドンへ9日間の短期留学をしました。

現地ではホームステイをしながら語学学校へ通い、地下鉄や鉄道を使って移動。さらに、チェルシー、リバプール、ブライトンのプレミアリーグ3試合を観戦しました。

こうした旅行では、スマホは家族との連絡だけでなく、地図、交通情報、メール、チケットの受け取りにも欠かせません。

実際に息子は、サッカー観戦のチケットを受け取る際、WhatsAppがうまく動かず、試合開始直前まで受け取りに苦労する経験をしました。

この記事では、そのトラブルを中心に、イギリス留学でのeSIMの選び方、設定時の注意点、通信量、現地で困らないための準備を整理します。

なお、今回実際に利用したeSIMのサービス名・料金・データ容量はまだ確認できていません。以下では、確認できた体験と、これから留学する人向けの準備方法を区別して紹介します。

結論|高校生のイギリス留学では通信手段だけでなく連絡方法の予備も必要

今回の留学で特に印象に残ったのは、スマホがあっても、必要なアプリが正常に動くとは限らないということでした。

息子はプレミアリーグの試合を観戦するため、チケットの手配を自分で行っていました。

そのうちの1試合では、チケットの受け取りに使うWhatsAppがうまく動かず、売主と連絡を取るのに苦労しました。

結果的に、別の連絡方法であるメールを使って対応できましたが、もしメールも使えなかったら、観戦できなかった可能性もあります。

今回の経験から、海外でスマホを使う際には、次の3点を確認しておくことが重要だと感じました。

  • イギリスで使えるモバイル通信手段を確保する
  • 必要なアプリやアカウントを出発前に確認する
  • 連絡できない場合の代替手段を用意する

特に未成年が一人で渡航する場合は、通信料金だけでなく、トラブル時に本人が対応できるかどうかも重要な判断基準になります。

今回の9日間の留学ではスマホを使う場面が多かった

今回の息子の留学は、語学学校とホームステイだけではありませんでした。

ロンドン市内を移動し、ブライトンやリバプールまで鉄道で出かけ、プレミアリーグの試合も観戦しました。

そのため、スマホを利用する場面は一般的な海外旅行以上に多かったと考えられます。

場面 スマホで必要になること 今回確認できていること
空港から滞在先への移動 地図、連絡先、交通情報 具体的な使用アプリは未確認
語学学校への通学 経路検索、学校との連絡 通学先はウィンブルドン
ホームステイ ホストファミリーとの連絡 連絡方法・頻度は未確認
ロンドン市内の観光 地図、交通、施設情報 具体的な通信使用量は未確認
リバプール・ブライトンへの移動 鉄道情報、乗り換え、メール 一人で都市間移動を実施
プレミアリーグ観戦 チケット受け取り、売主との連絡 WhatsAppのトラブルとメールでの対応を経験

スマホが使えなくなると、地図を確認できないだけでなく、予約情報や連絡先にアクセスできなくなることもあります。

今回のように一人で遠方へ出かける予定がある場合は、通信手段を重要な旅行準備の一つとして考える必要があります。

イギリス留学のeSIMはどう選ぶ?9日間で考えたい4つの条件

海外で日本のスマホを使う方法には、日本の通信会社の海外ローミング、旅行用eSIM、現地のSIMカード、ポケットWi-Fiなどがあります。

このうちeSIMは、対応するスマホであれば、物理的なSIMカードを入れ替えずに通信プランを追加できる仕組みです。

ただし、すべてのスマホがeSIMに対応しているわけではありません。

1.自分のスマホがeSIMに対応しているか

まず確認したいのが、使用するスマートフォンの対応状況です。

例えばiPhoneでは、iPhone XS・XR以降の多くの機種がeSIMに対応しています。ただし、販売国やモデルによって対応状況が異なる場合があります。

また、海外の通信会社が提供するeSIMを利用するには、SIMロックの状態も確認する必要があります。

Androidでも、機種によってeSIMの対応状況が異なります。

購入前には、スマホの機種名、eSIM対応状況、SIMロックの有無を確認してください。

2.イギリスで何日間使えるか

今回の留学期間は9日間でした。

旅行用eSIMには、7日間、10日間、15日間、30日間など、さまざまな有効期間の商品があります。

9日間の旅行で7日間のプランを選ぶと、滞在途中で有効期限が切れてしまう可能性があります。

そのため、滞在期間をすべてカバーできるプランを選ぶことが基本です。

また、利用開始日が購入日なのか、eSIMをインストールした日なのか、現地で初めて通信した日なのかは、サービスによって異なります。

購入前に有効期間の数え方を確認することが重要です。

3.何GB必要かは使い方によって変わる

9日間の短期留学で必要なデータ容量は、利用するアプリやWi-Fi環境によって変わります。

地図やメール、メッセージの利用が中心なのか、動画視聴や写真・動画のアップロードも頻繁に行うのかによって、通信量には大きな差があります。

利用スタイル 検討するデータ容量の例 想定する使い方
少なめ 3~5GB 地図、メール、メッセージ中心。Wi-Fiも活用
標準的 5~10GB 移動中の経路検索、SNS、写真の送信など
多め 10GB以上・大容量プラン 動画視聴や動画投稿、長時間のテザリングなど

※これはプランを比較するための容量例であり、今回の息子の実際の使用量や、9日間で必ず足りる容量を示すものではありません。

今回のようにロンドン市内だけでなく、リバプールやブライトンへ移動する場合は、外出中に地図や交通情報を確認できることを優先したいところです。

4.データ通信専用か、電話番号付きか

旅行用eSIMには、データ通信専用のプランと、音声通話・SMSに対応したプランがあります。

データ通信専用のeSIMでも、インターネットを利用したメールやメッセージアプリは使えます。

一方、英国の電話番号が必要なサービスや、通常の電話・SMSによる認証が必要な場合は注意が必要です。

また、日本の電話番号を残して使う場合は、日本側の回線のローミング料金やSMS受信条件も確認しておきたいところです。

eSIMは日本で設定する?出発前に確認したい手順

海外用eSIMは、日本にいるうちに購入やインストールができる商品もあります。

ただし、インストールと利用開始のタイミングはサービスごとに異なります。

事前にインストールしても問題ない商品もあれば、インストール時点から有効期間が始まる商品もあります。

そのため、購入先の案内を確認せずに設定を進めないことが大切です。

出発前に確認しておきたい設定

  1. スマートフォンがeSIMに対応しているか確認する
  2. SIMロックの有無を確認する
  3. イギリスで利用できるプランを選ぶ
  4. 有効期間とデータ容量を確認する
  5. 購入先の案内に従ってeSIMをインストールする
  6. 現地で利用するモバイルデータ通信の回線を確認する
  7. 日本の回線に意図しない海外ローミング料金が発生しないよう設定を確認する
  8. 現地到着後、地図・メール・メッセージなどの通信を確認する

iPhoneの場合、対応機種では設定画面から使用するモバイルデータ通信回線を選択できます。

ただし、旅行用eSIMの中には、接続のためにデータローミングをオンにする必要がある商品もあります。

日本の回線と旅行用eSIMでは必要な設定が異なる場合があるため、すべての回線のデータローミングを一律にオフにするのではなく、契約先の指示に従って設定してください。

参考:Apple公式|海外旅行中にiPhoneでeSIMを使う

実際に困ったこと|WhatsAppが動かずサッカーのチケットを受け取れなかった

今回の留学中、スマホに関係するトラブルとして確認できているのが、プレミアリーグ観戦のチケット受け取りです。

息子はチェルシー、リバプール、ブライトンの3クラブの公式メンバーシップに加入し、チケットの抽選に申し込みました。

しかし、抽選で当選したのは1試合だけ。残り2試合は再販売サービスを利用して購入しました。

そのうちの1試合で、売主との連絡に使うWhatsAppがうまく動かず、チケットの受け取りが遅れてしまったのです。

試合開始約2時間前になってもチケットが届かない

息子はすでに試合会場へ向かう電車に乗っていました。

ところが、売主との連絡に利用するWhatsAppが正常に動かず、試合開始約2時間前になってもチケットを受け取れない状態でした。

海外まで行き、高額なチケットを購入したにもかかわらず、入場できないかもしれない状況です。

ただし、WhatsAppが動かなかった具体的な原因は確認できていません。

eSIMの通信障害だったのか、アプリの設定だったのか、アカウントの問題だったのかは不明です。

そのため、今回のトラブルをeSIM自体の不具合と断定することはできません。

英語のメールで売主に連絡して対応した

息子は、WhatsApp以外の連絡方法としてメールを利用しました。

試合会場へ向かう電車の中から、売主に英語でメールを送り、WhatsAppではなくメールでチケットを送ってほしいと依頼したのです。

結果的にチケットを受け取ることができ、試合を観戦できました。

今回の経験で印象的だったのは、通信トラブルそのものよりも、息子が別の方法を考えて対応したことです。

親が現地にいない状況でも、本人が英語で連絡し、問題を解決できたことは、留学中の大きな経験だったと思います。

なお、今回利用した再販売サービスがクラブ公認だったかは未確認です。プレミアリーグのチケットは、クラブが認める正規の販売・譲渡方法を利用することが重要です。

WhatsAppが使えないときはどうする?

WhatsAppは、イギリスを含む海外で広く使われているメッセージアプリの一つです。

ただし、インターネットに接続できていても、アプリが正常に動かないことがあります。

WhatsApp公式ヘルプでは、通信が不安定な場合やアプリが正常に接続できない場合の確認方法が案内されています。

まず確認したいこと

  • ブラウザーやメールなど、ほかのアプリでは通信できるか
  • Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替えると接続できるか
  • 機内モードのオン・オフで接続が回復するか
  • アプリが最新版になっているか
  • スマートフォンを再起動すると改善するか
  • 利用中のeSIMのデータ残量や有効期間に問題がないか

ただし、アプリを削除して再インストールする場合は注意が必要です。

再認証に電話番号やSMSが必要になることがあり、海外で日本の電話番号を使えない状態だと、再設定が難しくなる可能性があります。

また、通信できない原因が分からないままeSIMを削除すると、再インストールできない商品もあります。

まずは設定と通信状態を確認し、必要なら購入先のサポートに相談するほうが安全です。

参考:WhatsApp公式|接続トラブルの対処方法

重要な連絡はメールなど別の方法も用意する

今回の息子は、WhatsAppが使えない状況でメールに切り替えました。

このように、連絡手段を一つに限定しないことは、海外でのトラブル対策になります。

例えば、学校やホストファミリー、チケット販売元などについては、電話番号だけでなく、メールアドレスや緊急連絡先も控えておくと安心です。

また、通信できなくなった場合に備えて、重要な住所や予約情報をオフラインでも確認できるようにしておく方法もあります。

eSIMだけで大丈夫?Wi-Fiや日本の電話番号も考えておきたい

旅行用eSIMは便利ですが、それだけですべての通信上の問題を解決できるわけではありません。

今回のように未成年が一人で海外へ行く場合は、通信できないときの代替手段も考えておくことが大切です。

ホームステイや学校のWi-Fiを確認する

語学学校やホームステイ先でWi-Fiを利用できる場合、写真の送信やアプリの更新など、通信量の多い作業をWi-Fi接続時に行えます。

ただし、Wi-Fiが利用できる場所や通信品質は、学校・家庭によって異なります。

日本の電話番号が必要になる場面もある

海外用のデータ通信専用eSIMを利用していても、日本の電話番号によるSMS認証が必要になる場合があります。

例えば、アプリの再認証や一部の金融サービスなどです。

日本の電話番号を維持する方法と、海外でのSMS・通話の料金については、契約中の通信会社で確認しておく必要があります。

特に未成年の場合は、保護者が契約者になっていることもあるため、渡航前に設定や契約条件を確認しておきたいところです。

通信が使えない場合に備えてオフライン情報を保存する

ロンドンでは、地下鉄や鉄道を使って移動する機会があります。

今回の息子も、ロンドン市内だけでなく、ブライトンやリバプールへ一人で移動しました。

そのため、通信できない場合でも、滞在先の住所、学校の所在地、鉄道の予約情報、緊急連絡先などを紙のメモで携帯しいつでも確認できるようにしておくと安心です。

また、地図のオフライン保存や、予約情報のPDF保存なども役立ちます。

ただし、交通機関の運行情報やチケットの有効性など、最新のオンライン確認が必要な情報もあるため、オフライン保存だけに頼らないことが重要です。

海外ローミングの高額請求にも注意

海外でスマホを利用する場合、日本の通信会社の海外ローミング料金にも注意が必要です。

旅行用eSIMを設定していても、日本の回線がデータ通信に使われていたり、音声通話が発生したりすると、契約内容によっては追加料金がかかる場合があります。

英国の通信規制機関Ofcomも、海外でのスマホ利用について、出発前に料金や利用条件を確認するよう案内しています。

特に高校生が一人で渡航する場合は、本人が気づかないうちに高額な通信料金が発生しないよう、保護者も契約内容を確認しておくと安心です。

参考:Ofcom公式|Using your mobile abroad

高校生のイギリス留学で準備したいスマホ・通信チェックリスト

今回の経験と公式情報をもとに、出発前に確認しておきたいことを整理しました。

出発前

  • スマホがeSIMに対応しているか
  • SIMロックが解除されているか
  • イギリスで使える通信プランがあるか
  • 滞在日数をカバーする有効期間か
  • データ容量が利用予定に合っているか
  • eSIMのインストールと利用開始の条件を理解しているか
  • 日本の回線の海外ローミング料金を確認したか
  • WhatsAppやメールなど必要なアプリにログインできるか
  • 重要な連絡先と予約情報を保存したか
  • 充電器・英国用変換プラグ・モバイルバッテリーを準備したか

イギリス到着後

  • モバイルデータ通信が使えるか
  • 地図アプリで現在地や経路を確認できるか
  • メールやメッセージを送受信できるか
  • 家族やホストファミリーと連絡できるか
  • データ残量や有効期限を確認できるか
  • トラブル時にeSIM事業者のサポートへ連絡できるか

まとめ|eSIMの料金だけでなく、現地で連絡できることが大切

2026年8月、17歳の息子は一人でロンドンへ9日間の短期留学をしました。

語学学校やホームステイに加え、地下鉄や鉄道を使って移動し、プレミアリーグの3試合を観戦しました。

今回、スマホに関する具体的なトラブルとして確認できているのは、WhatsAppがうまく動かず、チケットの受け取りに苦労したことです。

息子は英語のメールで売主に連絡し、結果的にチケットを受け取ることができました。

この経験から、海外でスマホを使う際には、通信プランの料金や容量だけでなく、必要なアプリが使えるか、別の連絡方法があるかを確認しておくことが重要だと感じました。

eSIMを選ぶ際は、スマホの対応状況、利用日数、データ容量、電話番号の有無、海外ローミングの設定を確認することが基本です。

高校生が一人でイギリスへ留学するなら、スマホを使えるようにするだけでなく、スマホやアプリがうまく動かない場合の対応まで準備しておくことをおすすめします。

関連記事

  • 高校生が一人でイギリスへ|17歳のロンドン短期留学で親が準備したこと・本人がやったこと
  • 高校生のイギリス留学の持ち物|実際に必要だった物・いらなかった物
  • 高校生一人でロンドンを移動できる?地下鉄・バス・鉄道を使った実体験
  • プレミアリーグのチケットはどう取る?公式抽選・リセールを実体験から解説
  • ロンドンからリバプールへ高校生一人で試合観戦|鉄道移動と注意点

参考にした公式情報

※留学体験は2026年8月のものです。eSIMの料金・対応機種・設定方法、海外ローミング条件などは変更される場合があります。契約前に各サービスの最新情報をご確認ください。